2012年7月12日木曜日

【大会報告】第38回全日本サンボ選手権大会

第38回全日本サンボ選手権大会



シニア男子9階級、シニア女子2階級を実施。
今年度はユニバーシアード対策に行った講習会(5月にナショナル・トレーニング・センターで実施)の影響か、大学生の参加が目立ちました。

52kg級は、これまで最高位2位だった木口道場の川澄選手が悲願の初優勝。ここ最近は極めの強さも目立ち、まだまだ伸びしろを感じさせます。準優勝の天野選手は、準決勝で昨年度王者の中島選手を破っての決勝進出。見事な試合運びは会場を唸らせました。

57kg級は、昨年度王者の清水清隆選手(TRIBE TOKYO M.M.A)と伊藤要選手が欠場。混戦を勝ち上がったのは大東文化大学レスリング部の米山選手とSKアカデミーとして再スタートを切った元スポーツ会館の鈴木選手。米山選手はレスリングベースの闘いで準決勝までを制しましたが、対する鈴木選手は柔道ベース。米山選手の豪快なリフトが決勝でも通じるかが注目されましたが、勝負は以外にも完全な鈴木選手ペース。投げ技のポイントを重ね、テクニカル一本で勝利。

62kg級を制した西尾選手は昨年度準優勝。昨年度の優勝者・松本秀彦選手を破り勝ち上がった三木選手との対戦はまったく展開の予想がつかない取り組みです。試合は、レスリング的戦法で粘り切った西尾選手が制し嬉しい初優勝。ここ10年以上波乱のなかったこの階級にあらたな波が訪れました。

最も激戦区となったのは68kg級。実力者揃いのこの階級を制したのは、昨年度王者である山崎選手。本年の大会で唯一連覇を果たしました。相手はおなじくサンボの実力者を破り勝ち進んできた東海大学の佐藤選手。サンボのキャリアがものをいい、山崎選手が激戦を制しました。国内のサンボ大会しか経験がない選手ですが、今後世界の舞台でどう闘うかを観てみたい実力者です。

柔道界からも注目されたのが、74kg級。その理由は鳥居選手の出場です。大学生の比率が多いこの階級でしたが、きっちりポイントをとり予想通り鳥居選手が決勝に進みました。対するは東海大学柔道部の原口選手。非常に僅差の、ある意味でサンボらしい試合展開となりましたが、鳥居選手が判定で勝利。サンボでもその強さを誇示しました。

82kg級は本命なき混戦。目立ったのは大阪商業大学の北条選手。結果は準優勝でしたが、柔道ベースの闘いで最後まで勝負を捨てない試合ぶりは会場の注目を浴びていました。学生サンボの名門ともいえる大阪商業大学の今後を担う存在になりそうです。優勝したのは日体大の宮下選手。大学柔道部のレベルの高さをみせつけた結果となりました。

例年、参加人数とは関係なく層の厚い階級といわれているのが90kg級。昨年度優勝した榊原選手が緒戦で敗れる波乱。その榊原選手を破った佐藤選手が、やはり昨年度準優勝で元全日本王者でもある菊地選手を決勝戦で接戦の末に破り初優勝。

100kg級には昨年度3階級を制した千葉選手と、日本代表として世界選手権への出場経験がある田矢選手、昨年の世界ユース代表である國學院大學の菊地選手がエントリー。激戦区となりましたが、決勝の顔合わせはベテラン・千葉選手と期待のホープ・菊地選手。アグレッシブな攻撃を続けた菊地選手が僅差のポイントで判定勝利。シニア初優勝を飾りました。

+100級は、エントリー2名のため、決勝戦のワンマッチ。大阪商業大学の金城選手が東海大学の髙橋選手を破り優勝。

シニア女子48kg級は昨年と同じ顔合わせ。サンボのキャリアに勝る八木沼選手が先制し、楠本選手がそれを追いかけるという展開。おたがいに技がよくでるスリリングな展開ではありましたが、八木沼選手が逃げ切った形で試合終了。スピードある好勝負でした。

シニア女子52kg級はエントリー1名のため、大東文化大学レスリング部の櫻井選手が認定優勝。参考試合も制し、サンボ初体験を勝利で終えました。女子が少ない日本のサンボ界において、今後の継続参戦が期待される選手です。

比較的連覇が多いサンボの全日本選手権ですが、今大会で連覇を果たしたのはMVPを獲得した68kg級の山崎選手のみ。
学生のエントリー増がその要因かも知れませんが、新規参戦で優勝したのは2階級のみ。今後の継続参戦によって、勢力図がどのように変わっていくのかが非常に楽しみです。


(日本サンボ連盟 事務局広報委員会)

2012年7月10日火曜日

【出場者募集】2012年 全日本サンボ選手権大会ジュニア&マスターズ

2012年 全日本サンボ選手権大会ジュニア&マスターズ
同時開催/フレッシュマンの部

【開催要項】

1.主催 一般社団法人 日本サンボ連盟
 一般社団法人日本ジュニアサンボ連盟

2.共催 神奈川県レスリング協会/横浜市レスリング協会

3.後援 日本格闘競技連盟(申請中)

4.運営協力 神奈川県高体連レスリング専門部/神奈川県サンボ連盟/木口道場サンボスクール/興武館
/三多摩サンボスクール/SKアカデミー

5.日程 2012 年8月5日(日)
(1) 受付 9:00~9:30(選手登録カードは試合当日ご持参ください)
(2) 計量 9:00~9:30(前日計量は行いませんのでご注意ください)
(3) 会議 9:45~9:55(監督・審判会議:本部審判長席前にて実施)
(4) 開会式 10:00
(5) 試合開始 開会式終了後~

6.会場 横浜市南スポーツセンター 第2体育室
       〒232-0061
       神奈川県横浜市南区大岡1-14-1
       Tel.045-743-6341
       [最寄駅]横浜市営地下鉄「弘明寺(ぐみょうじ)」駅(1番出口)

7.カテゴリー

(1) ジュニアの部/17歳以上~20歳以下(1992 年~1995年生まれ)
男子 52/60/65/70/81/87/+87kg(7階級)
女子 44/52/56/60/68/72/+72kg(7階級)
※本大会結果を2012 年10 月11 日~15 日に、ブルガリア共和国ソフィア市で開催される世界サンボ選手権ユース&ジュニアに派遣する日本代表選出の参考にします。

(2) マスターズA/35歳~39歳の部(1973年〜1977年生まれの男子)
57/68/82/+82kg(4階級)

(3) マスターズB/40歳~44歳の部(1968年〜1972年生まれの男子)
57/68/82/+82kg(4階級)

(4) マスターズC/45歳以上の部(1967年以前生まれの男子)
57/68/82/+82kg(4階級)

(5) フレッシュマンの部(サンボ大会未優勝者限定クラス/年齢はオープン/男子のみ)
57/68/82/+82kg(4階級)

8.競技上の規定及び方法
FIAS ルールを基準とする。但し、次の事項を特別ルールとして適用する。
(1) トーナメント方式(出場者3名の階級はリーグ戦)
(2) 3位決定戦を行う
(3) 準決勝まで:4分/決勝:5分(いずれもランニングタイム)
(4) 出場者少数の場合、階級違いの参考試合を行う場合がある。
(5) 前項を含めて、抽選および組み合わせは当連盟の責任において行う。

9.参加資格
(1) 本年度選手登録が済んでいる者あるいは新規登録を行う者。
かつ、参加申込書兼誓約書に署名し、期日までに参加申込手続きを行う者。
(2) スポーツ安全保険に加入していること。
(3) 国際連盟の衛生規定に適合しており、健康状態が良好かつ感染症が無いこと。
(4) フレッシュマンの部においては、当連盟が主催するサンボ大会において優勝経験のない選手を対象とする。

10.表彰
(1) 1位・2位・3位の者に賞状とメダルを授与する。
(2) 全クラスの中から1名に、最優秀選手賞を授与する。
(3) 表彰式にはサンボジャケット(赤)および赤のショーツを着用すること。

10.服装
(1) 赤および青のサンボジャケットとサンボショーツ(短パン等可)、サンボシューズ。
(2) 女子は上記サンボ用具の他,白色のTシャツとスポーツ用インナーを着用。

11.参加料
1カテゴリーのみの場合  4,000 円(1名につき)
ダブルエントリーする場合 6,000 円(1名につき)
※未登録選手は新規登録料、未更新選手は更新料が別途必要となります。次項参照。
※ダブルエントリーは、フレッシュマンの部とマスターズのみ認めます。
(フレッシュマンの部とジュニアの部のダブルエントリーは不可)
※ダブルエントリーする場合は、カテゴリー毎に申込書を提出してください(2枚必要)。

12.選手登録費について
選手登録は、サンボの普及発展に寄与するために、本連盟の所属においてその名誉を守り、選手資格を確保することを目的として、義務付けております。
初年度登録料 2,000 円/更新料 1,500 円

13.大会参加料等(登録料を含む)
下記口座に振込むこと。

三菱東京UFJ銀行
新小岩支店(店番号744)
普通口座0107158
口座名義:一般社団法人 日本サンボ連盟(イッパンシャダンホウジンニホンサンボレンメイ)

※なお、登録および出場が認められなかった場合を除き、申込締め切り後の返金はしません。

14.その他
(1) 申込書の記載不備が目に付きます。正確に記入してください。
※スタイル、クラス、団体名、申込者名、連絡先住所、電話番号、メールアドレス等。
(2) マナーをきちんと守り、すばらしい大会となるよう協力をお願いします。
(3) 個人情報の取扱いについては、大会に関する目的以外に使用しません。
(4) 大会中の事故について、応急処置は行うが事故に対する責任は負いません。
連盟が加入する傷害保険の契約内で補うものとし、それ以外は個人の負担してください。
(5) 保険証(国保、社保など)を大会当日に持参してください。
(6) フレッシュマンの部とマスターズ(A・B・C)とのダブルエントリーを認めます。

15.申込方法
大会参加申込書に必要事項を明記したうえ、参加費の振込通知書のコピー等を同封して、下記の連盟事務局まで郵送してください。

●大会開催要項及び大会参加申込書は''こちらからダウンロードしてください。'''

(1) 申込書郵送先
〒124-0025
東京都葛飾区西新小岩1‐8‐7 HIRO’s 巽橋3F
一般社団法人日本サンボ連盟「全日本サンボ選手権大会 大会事務局」宛
(2) 申込締切 平成24年7月25日(水)必着【締切日厳守】
(3) 問合せ先
大会に関するお問い合せ
サンボ用具購入に関する問い合わせ

上記につきましては、日本サンボ連盟大会事務局までお願い致します。
一般社団法人日本サンボ連盟 大会事務局
携帯:090-3348-6738(担当:吉澤)
E-mai l :info●mca.jp(●を@に代えてください)
連盟公式HP
http://www.japan-sambo.com
お問い合せは可能な限りメールにて、お願い致します。

以上

●大会開催要項及び大会参加申込書は''こちらからダウンロードしてください。'''

【大会結果】2012年 第38回全日本サンボ選手権大会

 2012年7月8日(日)
第38回全日本サンボ選手権大会
於:横浜・南スポーツセンター

●男子シニア

[52kg級]
1位 河澄 亮祐(木口道場)
2位 天野 正道(総合格闘技YAMATO)
3位 中島 涼(法政大学)
3位 小野寺 基泰(SKアカデミー)

[57kg級]
1位 鈴木 岳男(SKアカデミー)
2位 米山 輝(大東文化大学)
3位 関 恭平(力善サンボクラブ)
3位 松江 宣彦(蒲田サンボアカデミー)

[62kg級]
1位 西尾 直之(伊田組)
2位 三木 秀輝(関西医療学園専門学校)
3位 梨本 隆(刈屋道場)
3位 渡部 修斗(NEXUSENSE)

[68kg級]
1位 山崎 吉央(菊地商店)
2位 佐藤 優作(東海大学)
3位 中島 大輔(三多摩サンボスクール)
3位 石田 一(新潟サンボクラブ)

[74kg級]
1位 鳥居 智男(関西医療学園専門学校)
2位 原口 直也(東海大学)
3位 植松 航大(日本体育大学)
3位 迎里 卓(日本体育大学)

[82kg級]
1位 宮下 裕吉(日本体育大学)
2位 北条 清矢(大阪商業大学)
3位 岩淵 有座(日本体育大学)
3位 佐藤 友紀(アカデミア・アーザ水道橋)

[90kg級]
1位 佐藤 陽介(無所属)
2位 菊地 嘉幸(菊地商店)
3位 那須 喜樹(東海大学)
3位 竹内 出(アブソリュート岡山)

[100kg級]
1位 菊地 真登(國學院大學)
2位 千葉 記位(武心会サンボ教室)
3位 松雪 直斗(東海大学)
3位 田矢 信二(フリー)

[+100kg級]
1位 金城 義恒(大阪商業大学)
2位 髙橋 一真(東海大学)

●女子シニア

[48kg級]
1位 八木沼 志保(アンプラグド国分寺)
2位 楠本 佳子(アブソリュート岡山)

[52kg級]
1位 櫻井 友香(大東文化大学)

●最優秀選手賞

山崎 吉央(菊地商店)

以上